加盟店キーパーズコラム『遺品整理屋は見た! Vol.59』

 

「息子を亡くした元気な93歳の相続人」


70歳の独身男性の遺品整理の依頼を受けました。70歳で一人っ子の生涯独身だったそうなので、伴侶や子供はいませんが、その方の場合は93歳お母様が相続人としていらっしゃったのです。このお母さまは、非常に面白くてかわいい人でした。話していると、興味のある話は、はっきりとお話をされるのですが、都合の悪い話のときは聞こえないふりをされるのです。(笑)
確かに耳も遠いのですが、普通なら、こちらも苛立ったり、気分を害してしまうかもしれないようなことですが、93歳の小さなおばあさんが自分の意志や我を主張しているのが子供のように可愛く感じたのです。
帰り際にも、まさか93歳になって生涯で一番お金持ちになったと言って私を笑わせてくれました。
そして、高齢者専用住宅へ引越できることになって喜んでいらっしゃいました。

 



バックナンバー:

Vol.58 「キーパーズ 遺品整理保険」が出来ました

Vol.57 自己主張が強すぎると損をする

Vol.56 便利なサービスには気を付けて

Vol.55 遺品整理の事前相談者の死

Vol.54 毎年、頭の痛いカレンダー制作

Vol.53 さぼれるということ

Vol.52 「何」の選択肢を事前に用意するという気遣い

Vol.51 「事故物件」という言葉による心理的影響

Vol.50 「祭祀財産」にも相続税がかかるのです

Vol.49 不動産の売却希望者の増加

Vol.48 ロビーも駐車場はガラガラなのに・・・

Vol.47 コロナによる気づきと、価値観の変化